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「生きながら火に焼かれて」 [雑記いろいろ]

図書館で借りた本。とてもショッキングな内容の本。
ずっと前、雑誌で紹介されていてタイトルが衝撃的だったのでいつか読んでみようと・・・
 
スアドは中東のある国で生まれ育ちました。その村では男尊女卑が徹底されていました。
女性は常に家に閉じ込められて生活していました。
家族以外の男性と話をすることは全くできない、恋をすることなど皆無。
結婚は父親が決め、相手の男性とは結婚式で初めて会う。
もし、男性と2人きりで会ったりしたことがばれてしまったら、
そのことが一家の「恥」となり、娘は「娼婦」とののしられ、挙句の果てには
家族の手で抹殺されてしまう・・・そんな「名誉の殺人」が正当なことだとまかり通っている村。
 
スアドはある日、窓越しから自宅のすぐ前の家の青年に恋をしてしまい、家族の目を
盗んで青年と会ううちに妊娠してしまう。
妊娠を隠し通せるはずもなく、スアドは義理の兄の手によってガソリンをかけられ
火あぶりになる。
 
奇跡的に命をとりとめたスアドが救出され、後になって自分の人生を語るノンフィクション。
 
平和なこの日本に住んでいることを普通のことと思わずに感謝しなくてはいけないのかもしれません。
スアドは仮名で、もし生きていることが家族に知れてしまったら今でも家族の手によって
殺されるかもしれないという恐ろしい事実も。
 
たとえよその国の知らない村でも、そのような恐ろしいことが絶対あってはならないし
起こらないような世の中でありたい・・・
 
読むのが遅い私でさえ早く続きが読みたくて 5日で制覇しました。
世界の各国でもベストセラーになっているそうです。
生きながら火に焼かれて

生きながら火に焼かれて

  • 作者: スアド
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本

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