SSブログ

坂田籐十郎 襲名披露興行 名古屋 御園座 [歌舞伎]

名古屋御園座 坂田籐十郎襲名披露 昼の部に早速行ってきました。

「矢の根」・・・ 歌舞伎18番の内
  曽我五郎役の尾上松緑さん、荒事(豪快な芸風)特有の隈取のお化粧で、若さがあふれ
  パワー全快! 良かったです。
  後半では馬が登場し、荒々しい五郎に対し馬が滑稽で面白かったです。

「藤娘」 ・・・【ネタバレ注意!】
  休憩時間にしきりと 「この後真っ暗になります、ご注意下さい」のアナウンス。
  場内が真っ暗になった経験がなく、(いつもは薄暗くですから)油断?していたら
  本当に真っ暗に!・・・・・・・・!

  真っ暗になって場内ザワザワ ザワザワ・・・
  パッと明るくなって藤娘の登場、もちろん舞台は紫の藤の花でとても美しい。
  この演出、私にとっては初めての経験で すごく楽しませてもらいました。

「越後獅子」 
  私の好きな 坂東三津五郎さん。
  NHK教育テレビ「日本の伝統芸能」の放送を見てますますファンになってしまいました。
  坂東流のお家元ということで踊りの表情、振り付け どれをとっても味があり
  素朴な踊りなのに華がありました。

「盛綱陣屋」
  籐十郎さんの襲名にふさわしい演目。舞台の上からも名優のオーラが漂います。
  籐十郎さん、この佐々木盛綱は初役だそうですがさすがです。

  私自身、この役は何十回も演じて・・・というお芝居よりも、初役で演じるお芝居が好きでして
  (長いこと歌舞伎をやっていても初めて演じる役があるということに驚きましたが)
  何ヶ月もお稽古して自分のものにしてみせる(師匠に習った通りではなく、あくまでも
  自分流に仕上げる)という心意気を感じるので どんな役者さんの場合でも
  プログラムに「初役で挑みます」 なんて書いてあると特に注目しちゃいます。

  この「盛綱陣屋」に登場する篝火(かがりび・・・盛綱の兄嫁)役:中村扇雀さんの別のお芝居
  (八重垣姫)を先週見たばかりでしたから、今日の扇雀さんは何だか身近に感じました(笑)

配役で子役(6歳くらい?)が2人いて、一生懸命セリフを語ります。
  二人ともそれぞれ盛綱の子、高綱の子という重要な役なのですが その姿がかわいらしい
  為に  セリフの後で必ず場内で笑いが出るのです。 これが許せない!
  特に盛綱の子は 父を想って切腹をするを覚悟する という場面だというのに
  「フフフフフ」 とほほえましい笑いが場内で起こるので芝居が台無しです。

  プログラムも買わないでお芝居の内容も全く知らないオバサマたちの仕業なのですが
  絶対に笑うのだけはやめて下さい! 子役の子も一生懸命やっているのです!
  笑いをとる場面ではないということを知っておくべきです。

今日見た演目は時代物ですから時代背景とかの心得がないとかなり難しく感じますね。
先週見た平成中村座:勘三郎さんの方は世話物もありましたから面白くおかしくて、今日の
重圧な印象とは大きく異なりました。何にしても歌舞伎は奥深いです。

このブログを見て、よ~し初めて歌舞伎に行くゾ というお方は、
今月の御園座の場合ですと 夜の部の「髪結新三(かみゆいしんざ)」・・・安部晋三ではないですゾ
の演目をおすすめします。
世話物でわかりやすし、河竹黙阿弥の脚本=七五調のセリフは歌舞伎ならではで面白いです。

そういう私も「髪結新三」は本でしか読んだことがなくて・・・
こうなったら 夜の部 (鏡獅子・口上・髪結新三)も行くしかないっ!!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

映画 イルマーレ栗きんとん ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。