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追善舞踊会 [歌舞伎]

たった2日間の公演でしたが 名古屋御園座
17代目 中村勘三郎 23回忌 追善舞踊会 夜の部に行ってきました。


一、藤娘 

   中村 七之助

二、 身替座禅

   右京      勘三郎
   太郎冠者   亀蔵
    玉の井   彌十郎


三、連獅子

     勘三郎   勘太郎  七之助



場内満席。
今回、人気の役者さん&人気の演目ということで
とにかくチケットを取るのが大変でした。
  

連獅子の終演後、再び幕が上がり
勘三郎さんが その衣装のまま御礼の挨拶をして下さいました。


2階席からでしたが 見やすくてとても感動しました。


帰り、、、
もちろん出待ちもしましたよ。

当日中に帰京するのか お急ぎの様子でした。
  「ありがとう ありがとう!」 を連発して
タクシーに乗り込む 勘三郎さん。 とっても素敵でした。

七之助さん 勘太郎さんも 別々で出てこられましたが 
ファンを大切に思う気持ちも伝わってきました。

名古屋御園座 吉例顔見世 夜の部 [歌舞伎]

昼の部が終わり、 一旦御園座の外に出て、
顔見世の夜の部の鑑賞です。


一、舞妓の花宴 (しらびょうし の はなのえん)

昼の部 「旭輝黄金鯱」で 盗賊 柿木金助(菊五郎)の母:村路を
演じていた 中村時蔵 が 舞います。

村路の役も大役でしたが、こちらは本当に一人舞台。

夜の部は 奮発して 特等席(2列目 正面!!)にしたので
何度も 時蔵丈と目が合いました。。 すばらしい!



二、伽羅先代萩 (めいぼく せんだい はぎ)


「汐汲」の踊りと うって変わり 貫禄のある母を演じる 籐十郎さん。
役柄は 足利頼兼の嫡子:鶴千代 の 乳母:政岡 


鶴千代は 7歳くらいの子役の子供が演じますが、
政岡の役はとても重要な役どころでした。


我が子:千松が自分の目の前で殺されてまったが、
それが敵方の前だったため 哀しみを一切見せず
誰もいなくなったところを散々確認した後で 今生の別れを惜しむ、
 といった 場面があったのですが、

「さすが人間国宝!」 と、しみじみ思いました。
2列目だったので しっかりと見えたのですが、
赤い涙(目のお化粧が落ちて赤い) がこぼれてました。
演技でなく本当に涙が出ていて、現実には親子ではないのに(役の上だけなのに)
本当の親子のように伺えました。


政岡     ・・・・ 籐十郎
栄御前    ・・・・田之助  ← こちらも人間国宝のお方。 貫禄ありました!
弾正 妹 八汐・・・段四郎  
沖の井  ・・・・ 時蔵

仁木弾正 ・・・ 松禄
荒獅子男之助 ・・・翫雀


三、身替座禅

重々しい 「伽羅先代萩」から 間逆の 楽しい狂言 

こちらの演目 「身替座禅」は 鑑賞するのは 3度目です。

今回の配役は

山陰右京 ・・・菊五郎
太郎冠者 ・・・ 亀蔵
玉の井 ・・・・ 翫雀

面白い!面白い!&楽しい

菊五郎さんとも バシバシ 目があいました♪


四、弁天娘男白浪

そう 大トリは 弁天小僧! 
この演目の 「稲瀬川 勢揃いの場」が見たくて、特別席にしたんです!!

私の最も好きな演目のひとつ、 弁天娘男白浪


弁天小僧 菊之助 ・・・菊之助
南郷力丸 ・・・・ 松禄
忠信利平 ・・・亀三郎
赤星十三郎 ・・・梅枝
日本駄右衛門・・・・團蔵


振袖姿が本当に美しい菊之助さん。
女のふりが、『実は男』の正体がばれて 開き直り、

菊之助のお決まりのセリフ
「知らざあ 言ってきかせやしょう!」 で 菊之助と目がバシっと 合って
私はもう大満足でしたよ♪♪♪

松禄の南郷力丸も とてもよかったです。
松禄は 若いし身体も大きく、声がよく通るので
わかりやすいですね。


紫色のお揃いの衣裳。
柄の違いも イヤホンガイドを聴き、よく理解できました。


午前11時の昼の部開演から 夜の部終演21時まで
延々10時間弱 座り通しでしたが とても満足出来る贅沢な一日でした。




名古屋御園座 吉例顔見世 昼の部 [歌舞伎]

行ってきました、名古屋 御園座 吉例顔見世

今秋は 時間の都合上で、昼の部と夜の部を同じ日にちにしました。 

まずは昼の部から紹介します。

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一、通し狂言 「旭輝黄金鯱」・・・あさひにかがやく きんのしゃちほこ

今年の1月に 尾上菊五郎さん他 が東京でこの演目を公演されたのを
河村市長が劇場で見て絶賛していたのを、偶然テレビで見たので
10月の顔見世は 「絶対にこれだ!」 と予想しておりました。

盗賊:柿木金助(尾上菊五郎) が小田家(織田家)の家宝をめぐって
それを盗み、
その上 名古屋城天守閣の金鯱を ダイナミックに盗んでしまう・・・!

という 舞台の隅々、客席まで 圧巻の演目。


席は11列目 ということで、いつもより後方で「ええっ??」と思っていたのですが
実は実は、、、 大詰の場面:柿木金助が 大凧に乗って宙吊りになるところでは
私のすぐ頭上に 菊五郎サマ!!
なるほど!! 2階の後方席から大凧が出発し、11列目あたりで 一旦止まり
舞台上の 天守閣に行き着きます。


そこからは すごいすごい!

金鯱に乗って 悠々と 大泥棒をしたかと思えば、
次の 「木曽川の場」 では 本物の水がジャバジャバ!!


ジャバジャバなんてもんじゃないです。
金助は滝の下で水を浴びています。
そして、金鯱と闘って、巨大な風呂桶のようなところで
バッシャンバッシャン×何回も! で、すっごい迫力!

3列目あたりまで ビニールのシートが用意されておりました。
水がかかっては困る方たちには ビニール越しでの鑑賞だったようですが、
着物で鑑賞されている方は大変だったかもしれませんね。

ディズニーの夏のショーのように バッシャンバッシャンで
少し後ろの席で見ているには、豪快で気持ちよかったです。
 


そして驚くことは、水だらけのところから ほんの5分少々の場面展開で
舞台係が総出でビニールシートや風呂桶?他、を さささっと片付け、
幕が上がると 水なんて全く無いのです!!


これは 観覧料金 19000円(特別席 21000円) も納得のお値段です。
とにかく すばらしく よかったです!!!


柿木金助     ・・・ 菊五郎
金助 母 村路 ・・・  時蔵
盗賊 向坂甚内 ・・・ 松緑
鳴海春吉・・・・・    菊之助 



二、 汐汲

うって変わって 舞踊の 汐汲

菊五郎さんも人間国宝だけれども、汐汲を踊る坂田籐十郎さんも 人間国宝!

数年前の襲名披露パーティーでは 2ショット写真をお願いしたら
快く並んで撮ってくださったので、
籐十郎さんは なんだか親しみが持てる感じです♪


衣装も素晴らしく 踊りも素晴らしかったです!

勘太郎&七之助 錦秋特別公演 [歌舞伎]

9月17日(金)
中村勘太郎 七之助の 錦秋特別公演へ行ってきました。

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こちらの公演は例年 池下の厚生年金会館にて開催されておりましたが
土日だったりして 一度も行ったことがありませんでした。


今回は 金山の中京大学文化市民会館 オーロラホール、しかも金曜の夜公演のあり!
ということで早速チケットをGETした私だったのでした。

席は 7列目でしたが、 御園座と比べると 少々見にくい感じ・・・・・うう。


演目は 

一、橋弁慶

勘太郎さんの弁慶 七之助さんの牛若丸とも かつら無しの素踊りで踊ってくれました。


弁慶の勘太郎さん、りりしいです。 
昨年ご結婚前の勘太郎さんのお芝居も拝見しましたが、
結婚後の今回の舞台も すがすがしい感じ。 


牛若丸は少年で、ヒョイ という身軽な動き、七之助さんの表情ともども
ぴったりの役柄。 さすがです。


二、勘太郎さん 七之助さんの芸談

さっきまでの、和服の衣装から 待つことほんの数分だというのに
お2人ともスーツ姿で登場し、会場のみんながびっくり!!
楽しいお話 いっぱい聞かせてくださいました。
ますますファンになってしまいました。


三、あやめ浴衣

この演目のみ 中村兄弟の出演は無しで
女形の4人が あやめの花をテーマにしてた舞踊を踊ります。
夏らしい舞台でした。



三、浦島

浦島太郎のお話を舞踊にしたもの。

最初は若者姿の勘太郎さん、 竜宮城を思い出し、玉手箱を開けると、、、、
またたく間に変身! おじいさん。

さっきまでの悠々自適な若者:浦島太郎から一変した勘太郎さんは
腰も曲がり ヨロヨロしてて 老人としか思えない・・・!!
役者さんってすごいですね。



四、藤娘

真っ暗な場内、三味線の音から始まり、
一瞬で パッと照明がつくと  舞台は藤の花でとてもキレイ!

藤娘姿の七之助さんは 本当にかわいらしく、元が男性とは思えません!
女形の役者さんの中では 七之助さんが一番好きなのです。

七之助さんは、愛らしいお人形さんが そのまま踊っているよう。

他の役者さんの「藤娘」も 見たことありますが、
華奢な七之助さん、 どうしてあんなに、本当の女性よりも色っぽい???

 
とにかく 生の舞台はいいものです。

御園座 5月花形歌舞伎 夜の部 再び! [歌舞伎]

昨日 行ってまいりました。
中日スポーツで当選した 「5月花形歌舞伎 夜の部」

チケットは 2階の9列目ということでしたが
同行をお願いした Mさんが アップグレードOK!と
言ってもらえたので お直り(差額分を支払い、席の等級を上げる)をするつもりで
またまた 水色の大島紬で出かけて行きました♪


15時半に現地到着、1階12列め 正面で観る事ができました。
先週よりも和服姿の方、多し。 夜 少し肌寒いくらいだったからかな・・・


今回は先日行ったばかりなので、初めてイヤホンガイド無しで観劇してみましたよ。

義太夫や長唄の歌詞をじっくりと聴きたかったのですが
やはり難しい。。。 全部理解するのは大変です。


初歌舞伎のMさん、
とっても感激してくれました。

歌舞伎ってもっと難しい世界だと思っていたそうで
Mさんが喜んでくださって 私も嬉しかったです。

日本の伝統芸能すばらしい!!

そして、御園座名物アイスモナカ 美味しかったです♪

御園座 5月花形歌舞伎 夜の部 [歌舞伎]

さてさて、先週の御園座歌舞伎 昼の部に続き、
今週は夜の部です。

以前、大島紬の着物を何枚かいただいたのですが、寸法が微妙に合わず
お客様でもある和裁士さんに裄(袖丈)のお直しを頼んでありました。

それが歌舞伎の前日に 「歌舞伎に着ていくと思って、急いで直したのよ」
と、出来あがってきたのです。

「わあ!」 と嬉しくなってしまい、
昨日は天気もよく、暑いくらいでしたが、席が8列目・しかも花道に近いということもあり
はりきって着物で観劇いたしました~!(自分で着たので大変でした)

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一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)

侠客(今でいうヤンキーもの)の舅殺傷物語。

世話物ながら 見得がところどころに満載で いかにも歌舞伎!

10月の顔見世(忠臣蔵)の時にも名古屋に来てくれました。
名古屋は連チャン・・・名古屋の歌舞伎は春・秋の2回
うれしく思います。


大詰で、これでもかこれでもかと続く殺傷の場面では、
本物の泥や水が使われているところなど、実に驚きました。
片岡愛之助さんが後半の殺傷場面で、汗を光らせながら大熱演してくれています。

愛之助さんは声がイイ!



【幕間】
一回目25分の幕間が終わり、もうすぐ開演という時に、
2つ前の席、6列目の中央の席につこうとしているあるお方、

なんと、御園座の舞台に出演したこともある
女優のN○Y子さんでした!
至近距離に芸能人! おお!!!




二、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)
市川亀治郎 六変化相勤め申し候

亀治郎さんが 早変わりでいろいろな役を勤めます。
ただ衣装が変わるだけでなく、その人になりきった表情やそぶり、
素踊りなどの踊りの場面もあり、
ただ舞踊劇でキレイなだけとは ワケが違います。

席が8列目ということで、パアっと撒いた蜘蛛の糸がかかってきます。
花道で7・3で止まる位置も間近で、目が合いそうな感じ!

「えっ???」と 一瞬で驚くこと数回、
亀治郎さんの早変わりがあまりに早いのと、予想外の所から登場したりと
観客はあちらこちら目が離せません!

こちらも熱演ですねえ。。 参りました。
 


そしてそして、、、恒例の出待ち。
今回は舞台写真の販売がなくて残念でした。

待つこと30分以上・・・・
(蜘蛛の絲の最後はお化粧が隈取でしたので落とすのが大変??)
 
やっと出ていらっしゃった片岡愛之助さん、プログラムにサインをいただきました。
そして 写真をお願いすると快く応じて下さりました。
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10月にも2ショットで 写真を撮らせていただいているので
なんだか親近感が(笑)

撮る前、カメラの使い方がイマイチわからなくてモタモタしてたら、
「最近のデジカメは難しいですもんね!」 と、優しいお言葉。
ますますファンになっちゃいましたよ!



もう一度観たい! の願望叶い、中日スポーツで当選した観劇券で
27日にもう一度 見に行ってきます! 
今度は2階席。 ちょっと遠いなあ・・・・
でも喜んで行かせていただきますとも!!

御園座 5月花形歌舞伎 昼の部  [歌舞伎]

私の半年に一度の楽しみ、今日は歌舞伎鑑賞に行ってきました。

今日は午後から雨が降るという予報だったので、白地の大島紬を前日から用意して
ましたが、『お着物で歌舞伎鑑賞』は あきらめました(残念)

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昼の部の演目は 
一、 男の花道


いわゆる古典歌舞伎と違い、 歌舞伎事典にはどこにも載っていないので
全く予習無しで出かけたものの、
始まってみると この話がまことにいいのです。

市川亀治郎扮する加賀屋歌右衛門(女形歌舞伎役者)が
目の病気となり失明するところ・・・役者としてのを危機を
土生玄碩が手術をして治し、
一期一会的な出会いが、いつか再び会うことあれば
必ずや立派な役者:医者として会おうぞ という約束をかわし

4年後、玄碩切腹の危機を 
歌舞伎公演中の歌右衛門が観客の承諾を得て途中抜けし
命を救うという物語。
4年という歳月を経て、2人の男同士『信じあう心』を見て、
切腹を命じたお殿様も感銘を受け、観客の私たちも感動的でした。


眼科医:土生玄碩と 歌舞伎役者:加賀屋歌右衛門との人情物語は
玄碩役の段四郎さんと歌右衛門役の亀治郎さんは、実の親子。
これがまたよかったのでした。


途中で舞台をほったらかす歌右衛門(亀治郎)が 
「櫓のお七」の役を劇中でやっているところは
櫓あり、紙ふぶきありの古典歌舞伎の舞台そのものですから 一粒で二度おいしい感じの演目。

亀治郎さんはNHK教育テレビの子供番組にも出演していて
顔をよく存じているので 親しみが持てました。


そして、玄碩に難題を押し付け切腹を命じる困ったちゃんのお殿様役:片岡愛之助さん。
半年前に2ショットで写真を撮っていただいたので
そのお方が舞台でお芝居をしていらっしゃるというだけで「崇拝しちゃう!」
って感じ(笑)


二、太刀盗人

こちらにも愛之助さんは出演しているので
昼も夜も全部の演目に出ていることになるそうです。


中村翫雀さんと愛之助さんのコミカルな狂言。

昼の部は明るく終わる というのがお決まりみたい!?


松羽目もの・・・正面に老松の背景
緑の松に、赤い毛氈にお座りの囃子方の黒いお着物、
役者さんの衣裳も色とりどりで まさに色彩の美。


耳には三味線と太鼓の音が響き、「ああ今日も贅沢しちゃってるう・・・」 と
思えるひととき。


来週は夜の部鑑賞、そして再来週も、夜の部鑑賞(例のご招待歌舞伎です)
ああうれしや。

海老サマ婚約! [歌舞伎]

今日のワイドショーは市川海老蔵さん・小林麻央さんの婚約の話題で
いっぱいでしたね。

私は 今年の4月の御園座・歌舞伎公演で 
「雷神不動北山櫻」の全お芝居:海老蔵さん総出演の舞台を観ましたが、

早変わりのお芝居、本当にノリにノッていた感じで、
「今年は歌舞伎にかけています。」のお言葉そのものでした。
生・海老サマは本当にカッコよかった!!

小林麻央さん、美人で才女、梨園の奥様にはふさわしいと思います。
海老さまの一ファンとして、お2人を祝福します!

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こんなこと言われてみたい!!

「仮名手本忠臣蔵」 名古屋御園座 夜の部 [歌舞伎]

先週は広島、そして昨日は歌舞伎鑑賞♪

待ちに待った 「仮名手本忠臣蔵」夜の部 
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五段目「鉄砲渡し」 、六段目は「勘平腹切の場」 
片岡仁左衛門さんが早野勘平の悲劇を演じます。


昨日の席は7列目のど真ん中、しかもお着物で出かけたので
背中が帯に支えられ、座高が高くなって GOOD!!
(後ろの席の人、ごめんなさい)

仁左衛門さんのは本当に男の色気があふれて、すばらしい演技。
ていうか、演技ではない! 仁左衛門さんそのものです!!

この場の お軽は息子さんの片岡孝太郎さん、夫婦愛を親子で演じました。


七段目「祇園一力茶屋の場」

お軽は祇園に売られてしまって、街娘から芸妓さんに。
芸妓になったお軽を演じるのは 中村福助さん。

この場の後半は兄妹愛が描かれていますが 演じる2人も実の兄弟、
中村福助(実際は兄、役では妹) 中村橋之助(実際は弟、役では兄)
配役もnice!

そういえば、初めて歌舞伎を鑑賞した時、この「祇園一力茶屋の場」の一幕だけ
見たのです。
あの時の お軽役は、中村芝翫さん(福助・橋之助のお父様)
私の歌舞伎暦も 奥が深くなりつつあります♪


七段目は大星由良之助・・・團十郎さんの 一番の見せ所。
討ち入りの意思があるかどうか試されたりしているものを、はぐらかしながらも
最後は 討ち入りの闘志をあらわにします。
要所要所で 鳥肌ものです。

さすが成田屋! 江戸歌舞伎の大御所です! 



十一段目、「討ち入りの場」

忠臣蔵のお芝居では、討ち入りなくしては語れません。
主君の無念も 大星が、
早野勘平の無念も四十七士の仲間の一員として晴らされます。


全幕見終わって、、、、やはり今月の名古屋は素晴らしかった!!!

9月よりの歌舞伎4回鑑賞の最後の最後、
〆は忠臣蔵で とても満足できました。


そして、、、例のごとく 番外編 出待ち

團十郎さんにサインをいただき(プログラム表紙&生写真)握手&ツーショット写真
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若手のホープの一人、片岡愛之助さんからも サイン&握手&ツーショット写真!
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お着物を着ていった甲斐があったヨ!


夜の部の楽しみ、これがなくちゃね! 
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「仮名手本忠臣蔵」 名古屋御園座 昼の部 [歌舞伎]

秋の御園座吉例顔見世興行

通し狂言 「仮名手本忠臣蔵」 

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大序~4段目・道行 までが、昼の部で、まず昨日はここまで
鑑賞してきました。

一日通しで見られると、とってもいいんですが、 一日のうちに4万円を消費するのが
なんとなくもったいなくて(笑) 別の日程にしてしまいました♪



開演時刻は10:45  いつもの昼の部からすると、少し早めのスタートです。
5分ほど前に「カン」 と柝の音が鳴り、浄瑠璃人形が出てきて
登場人物の紹介から始まりました。

いつもなら時間ピッタリにしか始まらないのに。  
時間ギリギリに行ってはなりませぬ、 本当によかった・・・・


「忠臣蔵」の話は 外国で例えるのならシェークスピアでしょうか、
(誰もが知っていて当たり前、ということ)
日本人なら誰もが知っている主君仇討ちの物語。


歌舞伎は色彩美。
大序の場面では 高師直(吉良)の「黒」、 若狭之助の「浅葱色」 塩谷判官(浅野)の浅い黄色

対比する色あいで 人物画像を表現しているらしいです。
ん~~なるほどね。(関連本を3冊ほど読んで、予習していった甲斐がありました♪)


いろいろと歌舞伎は観たけれど、こんなに緊張感のある舞台は初めて。

とても厳粛な雰囲気で、何かの儀式の前みたい。


「刃傷の場」の心の葛藤は ひしひしと伝わり、

「判官切腹の場」では 幕間30分の後になるのですが
開始30分は『慣例により途中入場は不可』 だそうで、
判官の死という重要場面を 観客全員もが喪に服すような感じ。
実際に お香が焚かれ、場内にお香の香りがほのかに漂います。

何百人もの観客がこのお芝居に集中し、役者さんとの緊張感がすばらしい。


刃傷の後 雰囲気がとても重々しく、その雰囲気のまま昼の部が終わるわけではなく

舞踊劇仕立てに早野勘平とお軽の駆け落ち 「道行旅路」で
桜の色合い華やかに終了します。


勘平役の仁左衛門、 本当に男の色気漂い、ステキです!
黒い着物をパッと脱いだら、赤い襦袢。
「ドキッ」っとしちゃいますね~~。

孝太郎との親子での共演、 よかったです。


通しでの忠臣蔵は この10月を見逃すと、いつ興行されるかわからないので 
ぜひとも観にいきましょう! 
(御園座での通しは43年ぶりだそうです。)

配役もすばらしいです。

塩冶判官・・・橋之助
高師直・・・ 左團次
大星由良之助・・・團十郎
若狭之助・・・・愛之助
早野勘平・・・仁左衛門
お軽・・・ 福助 (道行・・・孝太郎)
顔世御前・・・福助

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